2017年10月12日
秋はブドウの収穫時期。まだ収穫中のところもありますが、2017年はどんなヴィンテージになるのでしょうか?
もちろん個性が表れてくるまでには今から何年もかかりますが、霜や熱波のため、イタリア・フランス・アメリカでは収穫量が通常より少ないようです。場所によって状況が若干変わってきますが、この現状に苦しんでいる生産者が多いようです。
しかし、例外はあります。それは意外にもブルゴーニュ!です。収穫量が低いとよく聞くブルゴーニュですが、2017年はスムーズな年でした。春にシャブリ、ブーズロン、ボージョレー、モレ・サン・ドニでは少し霜が降りましたが、それ以降天気がよく北から南まで健全なブドウができました。また、夏も夜が涼しかったので、きれいな酸を持ったワインが出来上がる見込みです。
2016年で苦労していたドメーヌらはやっとホッとし息をつきました。価格も下がるのかな・・・?ブルゴーニュの愛好者さん、2017年ヴィンテージ楽しみにしてください!
著者紹介
Ettore Donadeo(エットレ・ドナデオ)
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WSET認定 Level4 Diploma
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Wine Scholar Guild Bourgogne Master-Level
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DWG認定ドイツワイン上級ケナー
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JSA認定 ワインエキスパート
アンコナ、マルケ州、イタリア生まれイタリア育ち。使用言語はイタリア語・英語・フランス語・関西弁。イタリアの大学で日本語学科を専攻。大学時代に1年間日本に交換留学した際に日本文化に魅せられ、卒業後2008年に再来日。日本とイタリアをつなぐ仕事がしたいと思い、ワイン業界へ転身。WSET Level2からワインの勉強を始め2017年にDiplomaを取得。2017年までワイン専門の酒屋で経験を積み、その後キャプランワインアカデミーに入社。