ワインと料理の相性が合うことを、「マリアージュ」(結婚)と言います。
男女に相性があるように、マリアージュにも良い取り合わせと悪い取り合わせがあります。
料理がワインの味に与える影響として、2つ挙げられます。
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料理に含まれる甘味や旨味が、ワインの甘味と果実味を減らし、苦みや酸味を引きたて、ドライな印象へと導く。
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料理に含まれる塩味や酸味が、ワインの苦味や酸味を減らし、甘味や果実味を引き立てて、なめらかな印象へと導く。
ワインと料理の相性では、一般的に、ワインが料理へ与える影響よりも、料理がワインに与える影響の方が顕著と言われています。
マリアージュのポイント
甘味の強い料理
デザート、果物、照り焼き、味噌煮など
旨味が濃厚な料理
きのこ、燻製の魚介類、肉類
塩味が効いている料理
タン塩、生ハム、塩漬けなど
酸味が効いている料理
ピクルス、南蛮漬け、マスタードなど
苦味がある料理
山菜、ゴーヤ、ウナギの肝焼きなど
辛みがある料理
四川料理、タイ料理など
甘味の強い料理
甘味のある料理は、ワインの甘味と果実味、ボディを弱める一方、苦み、酸味、辛みを強めます。
おすすめワイン
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料理よりも、甘味のあるワイン
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酸味やタンニンが低いワイン
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果実味や甘味の強いワイン
- デザート
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貴腐ワイン、アイスワイン、甘口スパークリングワインなど
- 煮物
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ドイツの優しい甘味のワイン、ほんのり甘口ロゼワイン
避けた方が良いワイン
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料理よりも、甘味が弱いワイン
塩味が効いている料理
塩味が効いている料理は、塩味によって、タンニンの多いワインが飲みやすくなり、なめらかさとコクを引き立てます。
おすすめワイン
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タンニンの多いワイン
- 塩を効かせたステーキ
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ボルドー
- タン塩
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シャブリなど酸味の高いワイン
辛みがある料理
辛みがある料理は、ワインのアルコール度と関連して苦味、酸味、渋味、辛味を強めると共に、辛味の化学的刺激を強めます。また、ワインのボディ、コク、甘味、果実味を弱めます。
おすすめワイン
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白ワイン
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ロゼワイン
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アルコール度の低いワイン
- チリコンカン
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ホワイトジンファンデル
- エビチリ
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ロゼダンジュ
避けた方が良いワイン
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アルコール度の高いワイン