2018年9月4日
先日、ジャパン・ワイン・チャレンジ(JWC)というワイン・コンペティションに参加させていただきました!「ワイン・コンペティション」とは、ソムリエなどのワイン業界のプロを集めてワインを評価する大会です。それぞれのワインに点数をつけ、選ばれたワインにメダルを与えます。もちろんテイスティングは全てブラインドです。
初めての経験で、とても興味深かったです。まず、参加審査員は複数のグループに分けられます。各グループのリーダーがあらかじめ決められており、リーダーの指示のもとでテイスティングを進めていきます。ワインは3~8本ずつのフライトに分けられ進められます。各フライトには毎回テーマがあります。例えば、「チリの赤」「チリのスパークリング」「南イタリアの赤」などですね。
ブラインドのため銘柄は隠れていて分かりませんが、大体の価格帯と地域は明記されています。まず、ワインを全部試飲して自分の点数をつけます。その後、グループの仲間とディスカッションをして点数を比べ、それぞれのワインがメダル付与(プラチナ・ゴールド・シルバー・ブロンズ)のワインかどうか決めます。
ゴールド以上の場合、合わせられる料理も記入して、JWC審査長にボトルを渡します(ゴールドワインは全てもう一度審査長たちに試飲されます)。私のグループのリーダーはチリの有名なソムリエであるマルセロ・ピノ氏だったせいか、チリワインのフライトが圧倒的に多かったです。南フランスと南イタリアもありましたが、試飲したイタリアワインはあまり良くなかったですね・・・。ほとんど個性のない、過熟したリッチすぎるもので、少し落ち込みました。
逆にチリワインはかなり良かったです。チリは暑いイメージですが、涼しい地域で作るフレッシュなワインもあります。
価格もリーズナブル!このような場でワインを何十種類も試飲して、プロからテイスティングコメントのフィードバックをいただけるのは大変貴重な機会でした。
結局この日は1日(9:00~16:00)で、101種類ものワインを試飲しました!(101匹わんちゃんを思い出しました・・・101本ワインちゃん 笑)どっと疲れましたね。飲み込まずに必ず毎回吐いていましたが、念のためにその後2日間肝臓を休ませました。お疲れさまでした!
著者紹介
Ettore Donadeo(エットレ・ドナデオ)
-
WSET認定 Level4 Diploma
-
Wine Scholar Guild Bourgogne Master-Level
-
DWG認定ドイツワイン上級ケナー
-
JSA認定 ワインエキスパート
アンコナ、マルケ州、イタリア生まれイタリア育ち。使用言語はイタリア語・英語・フランス語・関西弁。イタリアの大学で日本語学科を専攻。大学時代に1年間日本に交換留学した際に日本文化に魅せられ、卒業後2008年に再来日。日本とイタリアをつなぐ仕事がしたいと思い、ワイン業界へ転身。WSET Level2からワインの勉強を始め2017年にDiplomaを取得。2017年までワイン専門の酒屋で経験を積み、その後キャプランワインアカデミーに入社。