2023年8月24日
アスプリニオ・ディ・アヴェルサは南イタリアのカンパニア地方で栽培されるユニークであまり知られていない白ワインで、その古代の葡萄畑には魅力的なストーリーがあります。主にカゼルタ州、アヴェルサの歴史ある町の近くで栽培されるこの土着のブドウ品種は、ローマ時代まで遡ることができる歴史を持っています。
アスプリニオ・ディ・アヴェルサはその特異な栽培方法で知られており、「アルベラータ」システムと呼ばれるもので、ブドウの木は栗の木の枝に沿って育てられパーゴラが形成されます。この古代の技術はブドウを強烈な日光から守るだけでなく、より良い通風を促し病気のリスクを減らします。
その結果、生まれるワインは栽培方法と同様にユニークです。アスプリニオ・ディ・アヴェルサは淡いレモン色をしており、微かな泡立ちがあります。この泡立ちはボトル内で自然発酵することによるものです。その活気ある泡立ちとクリスピな酸味は、シーフードや軽い地中海料理との相性が抜群です。
著者紹介
Ettore Donadeo(エットレ・ドナデオ)
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WSET認定 Level4 Diploma
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Wine Scholar Guild Bourgogne Master-Level
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DWG認定ドイツワイン上級ケナー
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JSA認定 ワインエキスパート
アンコナ、マルケ州、イタリア生まれイタリア育ち。使用言語はイタリア語・英語・フランス語・関西弁。イタリアの大学で日本語学科を専攻。大学時代に1年間日本に交換留学した際に日本文化に魅せられ、卒業後2008年に再来日。日本とイタリアをつなぐ仕事がしたいと思い、ワイン業界へ転身。WSET Level2からワインの勉強を始め2017年にDiplomaを取得。2017年までワイン専門の酒屋で経験を積み、その後キャプランワインアカデミーに入社。