[受講生の声]梁 恵さんインタビュー

ワインは自分の新たな「一言語」になりました。日常のあらゆる場所で目にするワイン用語は、それを正しく理解することで単なる記号から多くの情報を持つ意味のある言語に変わりました。新たなコミュニケーション手段を得たという感覚で世界が広がりました。ワインは小説や雑誌にも多く登場しますが、知識を得た今、その品種や銘柄から描かれている人物や地域の様子までもがより鮮やかに想像できるのです。私は子供の通うイギリスの学校でさまざまな国の親御さんと話す機会が多くあるのですが、彼らの国や地域のワイン話は興味深く、またそういった話題がよく理解できるのはとても楽しいですね。またレストランやワインショップでラベルから品種や産地特性・値段・傾向などが分かるようになりました。

また、Level2の担当講師でいらっしゃった冨永先生の授業に魅せられたことも継続受講の大きな動機です。もっとお話が聞きたいという思いから、受験勉強がどんなに大変かもあまり考えずに気づけばLevel3の教室に座っていました。授業は歴史的背景、ご自身のワインの勉強、業界＆人生経験を交えた面白おかしくも大変高度なものでした。教科書にも載っていない最新情報、その場ですぐ記憶に残るインパクト大の暗記法・・・と、2時間の授業は楽しくてあっという間でした。授業のワインもソムリエの友人も驚くような良いワインで、そういった日常あまり飲む機会のないワインを毎回授業で試飲できるのも勉強の楽しみの一つでした。

自分が楽しく学んでいるということが一番大事。WSETは初歩からとても体系的に学ぶことができるため、「今」ワインの知識がなくても誰でも挑戦すれば段階的に知識を深めることが可能だと思います。冨永先生が仰っていて印象的だったのが「味覚は鍛えられる」。私の未熟なテイスティング経験にもかかわらず、試験に出る品種に絞って繰り返し覚えることにより合格まで辿り着きました。ワインを学ぶというとテイスティングを思い浮かべるかと思いますが、WSETでは栽培・醸造技術、流通、世界のトレンドなども深く学ぶことができます。気候、技術、消費動向は今後も刻一刻と変化していきますので、学びに終わりがないという点もワインの魅力だと思います。